2017.10.02 A.I.

人工知能(AI)が心不全患者の余命を診断~予測精度は医師よりも20%高い結果に

もし、AIが人間の寿命を予測できたら、人生の視点に変化があると思いますか? 

AIが心臓病の発症を機械学習しながら、心不全(肺高血圧症)患者の生存率を精確に予測することができるらしいです。

 


イギリスの医療研究機関MRC(Medical Research Council)ロンドン医学研究所(LMS)のDeclan O’Regan氏は、AIの機械学習とデータ・マイニング技術のコラボによって、心不全(肺高血圧症)患者の寿命予測の精度が高まったことから、死亡リスクが高い患者を早期に特定し、集中治療できる可能性が強まったと発表しました。

  

心不全(肺高血圧症)患者の1年後生存率の予測精度は、医師が60%、AIは80%!

 

 
O’Regan氏は、AIの機械学習とデータ・マイニング技術をコラボレーションしつつ、AIソフトウェアのアルゴリズムの研究・開発に携わって来ました。

それはどのようなメカニズムなのでしょうか?
 

 
 まず、AIソフトウェアは、過去の心臓病患者の膨大な履歴データに基づいて、心臓の属性、機能、形状、構造、心不全(肺高血圧症)の発症リスクを機械学習→MRI(磁気共鳴画像法)によってスキャンした心臓の動画を自動的に解析→高度な画像処理を駆使して「仮想3Dハート」をイメージング→「仮想3Dハート」によって心拍の30,000パターンをシミュレーション解析→バイタルサイン(体温、脈拍、呼吸、血圧)、血液検査データなどを同時に解析します。

 

 これらの詳細かつ有用な解析データの相関関係やパターンを検索・抽出するデータ・マイニング技術を応用し、心不全(肺高血圧症)患者がどれくらい長く生きるかを精確に予測する→死亡リスクの高い心不全(肺高血圧症)を特定し、適切なタイミングで最善の診断・治療を行うという流れとなります。
 

 
 今回開発されたAIソフトウェアは、このような機械学習のプロセスを踏みながら、解析データが生成した複雑な関係性を識別・定量化できるため、識別・定量化したパターンを用いれば、心不全(肺高血圧症)患者の寿命予測を行えるのです。
  

  
 O’Regan氏によれば、今回のAIソフトウェアで250人以上の心不全(肺高血圧症)患者のデータを解析したところ、心不全(肺高血圧症)患者の1年後生存率の予測精度は、医師が60%、AIは80%とAIの予測精度が20%も上回っていたとのことでした。

 

 
 ちなみに、肺高血圧症は、左心室の異常、血栓、塞栓、全身性疾患などによって心臓から肺へ向かう動脈(肺動脈)の血圧が高まった状態のことです。肺高血圧症が起きると、心臓への負担が増大するため、放置すれば心不全に至り、余命は2年半とされます。

 

AIの機械学習によるイノベーションは、数奇な未来を引き寄せるのか?

 

O’Regan氏は「機械学習がもたらす新しいAIソフトウェアは大きな前進だ。医師は、既存の患者データだけに依存せずに、AIソフトウェアが提示する高精度な解析データに基づいた確定的な判断を下せるので、心臓病の治療法が変わるかもしれない」と説明されております。


 

AIテクノロジーが加速し、ビッグデータが爆発する近未来。AIソフトウェアのアルゴリズムがより進化し、AIの寿命予測技術が当たり前になったらどうなるのでしょうか。「デス・カウンター(寿命予測分析計)」の新発明や「死亡予測保険」などの珍サービスも出現するかもしれないですよね。

何歳の時に、どのような原因で、どのような症状や病態を招いて死亡するかが予知できたりしたら、人生の見え方も、人間の生き方などに変化をもたらすかもしれません。

 



(引用元:ヘルスプレス

 

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