2018.04.19 A.I.

状況説明をした文章でAIがアニメを生成 映像業界の未来に期待

50年前のアニメがAI技術で蘇る?

人工知能により、映画の登場人物の顔をニコラス・ケイジにしたり、女優の顔をポルノ動画に合成してしまうことも可能な世の中になりました。

これだけでも充分スゴいんですが、いま研究中の技術なら、状況説明をした文章からAIがそれをアニメーションとして自動生成することまでできてしまうんです。

古典アニメ『原始家族フリントストーン』を使い、3秒間の動画を2万5000種類、AIに学習させます。

また、これらの動画には状況説明が添えられています。それを学習させるのが研究のキモなのです。

生成された結果は、以下の映像で確認できるようになっています。

 

研究しているのは、シアトルにあるアレン脳科学研究所とイリノイ大学アーバナ・シャンペーン校のチーム。

作られるアニメは切り貼りのコラージュです。切り抜きの粗さが目立ちますが、文章だけでここまで可能なのは驚き。

簡単な文章だと「誰が誰と、どこで何をしている」程度でOK。

もっと複雑な文章でも、たとえば「ベティーとウィルマが居間で会話をしている。カウチに座って交互に話す」という状況がちゃんと再現されています。

ほかにも赤い帽子やヒゲなど、本来のキャラになかった装飾もどこかから探して合成してくれます。

ですがそこはやはりAI。失敗例もたくさんあります。

たとえば「立っている」と書いても座った絵になっていたり、背景がミスマッチでキャラが宙に浮かんでいるように見えたりと、まだまだ改善の余地があります。

とりわけ、「走っている」という文章からノリノリでギターを弾いているアニメになったりと、たしかに間違えやすい絵もあったりするのです。

ほかにもクラフト生成と比べてピクセル生成だと、絵がぼんやりしすぎて何がなんだかわからないという作例や、キャラの位置決めがどこになるのかの作例も紹介されていました。

現段階では、『原始家族フリントストーン』の最新作をすべてAIに作らせるほどのクオリティではありません。

しかし、近い将来子どもに見分けがつかないほどのクオリティでアニメーションを作ることが可能になるかもしれません。

映像業界の作業が楽になる反面、仕事を奪われるディストピアはそう遠くないかも。

 

Andrew Liszewski – Gizmodo US[原文]
(岡本玄介)

(記事引用元:ギズモード・ジャパン